我慢汁(カウパー汁)で妊娠する確率・可能性は？排卵日と重なるとさらに危険？！

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  監修医師

  山田 裕樹

  Aya Beauty and Family Clinic院長

  医学博士。放射線治療専門医。2013年、金沢大学医学部医学科卒、医師免許取得。東部医療センター、名古屋市立大学病院にて初期研修。 沖縄県南部徳洲会病院、名古屋市立大学病院、春日井市民病院、江南厚生病院を経て、2023年Aya Beauty and Famiy Clinicを開業。 ...続きを読む ...閉じる

我慢汁とは、正式名称を「カウパー腺液」といい、男性器から出る分泌液の一種です。
性交渉の際、我慢汁（カウパー汁）による妊娠の確率や可能性は一体どれほどあるのでしょうか？

「避妊できていなかったかもしれない…。」
少しでも不安に思う気持ちがあるのであれば、緊急避妊薬「アフターピル」を服用しましょう。

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我慢汁で妊娠する確率は？

我慢汁で妊娠するか可能性はあります。

妊娠の主要因は、性行為の際に排出される精液がとされますが、実は我慢汁の中にも精子は存在する場合があるのです。
また女性の月経周期における排卵日の近辺では、受精が起こりやすい状態になります。
我慢汁で妊娠する確率について、その理由を以下に説明します。

我慢汁にも精子は含まれている

我慢汁は、正式にはカウパー腺液という名称で、一般に色もにおいもなく、ほとんど粘り気のない男性生殖器からの分泌物です。「カウパー汁」「先走り汁」とも言われます。

我慢汁には「精子の保護」と「性交時の潤滑」という2つの働きがあり、通常はカウパー腺（尿道球腺）から分泌されるため、精子は含まれていません。

しかしこの我慢汁には、精液の一部が混じっている可能性があります。

我慢汁が分泌されると射精の準備が整い、いつでも精液を放出できる状態になります。
すると焦った精液の一部が漏れ出て我慢汁に混じってしまいます。

自然な生理現象であるこの我慢汁は、性的な刺激に応じて無意識のうちに体外へと排出されるものです。そのため、精液を含んだ我慢汁が女性の膣内に入ると妊娠の可能性があります。

排卵日だと妊娠する可能性は上がる

通常は妊娠しない我慢汁でも、精子が混ざっていた場合に排卵日と重なるとさらに可能性が高くなります。

月経周期の長さは個人差がありますが、排卵は通常、月経周期の中間に起こることが多く、この周期は一般に25日から38日の間隔で発生します。排卵日の約4日前から1日後までの合計6日間は、妊娠の可能性が高まるため、最も妊娠しやすい時期と考えられています。

妊娠を避けたい場合は、危険日だけでなく、月経周期の全ての日に避妊をする必要があります。
危険日とされている期間は、妊娠しやすい日の目安ですが、絶対ではありません。
妊娠する可能性は低くても、ゼロではないので注意しましょう。

我慢汁での妊娠が不安な方はアフターピルがおすすめ

性行為の際、我慢汁による妊娠の危険性に頭を悩ませる方々にとって、アフターピルは計画外の妊娠を防ぐための一つの選択肢となります。

我慢汁自体は精子の数が少ないものの、万が一の妊娠を避けたい場合、アフターピルの投与が考えられます。信頼できるいくつかのアフターピルを紹介します。

我慢汁での妊娠を避けるためにすべき行動3選

妊娠のリスクは、セックス中の射精だけに注意を払えばよいというわけではありません。
精子は我慢汁にも混ざっているという事実をしっかり認識することが大事です。

パートナーに対して妊娠の可能性についての理解を求め、双方が同じリスク認識を持つことが重要です。

同じコンドームを2回使わない

コンドームは効果的な避妊法ですが、使用方法を誤ると効果はありません。

特に重要なのは、一度使用したコンドームは決して再使用しないことです。
使用後はコンドーム内に我慢汁だけでなく精子が残る可能性が非常に高く、繰り返し使用すると妊娠につながる可能性があります。

セックスをするたびに新しいコンドームを使用し、正しく装着することで、妊娠のリスクを効果的に減らすことができます。
コンドームの正確な使用が避妊行動のキーポイントと言えるでしょう。

相手へ我慢汁で妊娠する危険性を認識させる

セックスをする際には、我慢汁に対しても危険性を認識する必要があります。

我慢汁が性行為と同様に妊娠につながる可能性があるという事実を必ずパートナーと共有しましょう。
避妊には、コンドームの使用、アフターピルの服用、ホルモン剤の使用などの方法があります。

最も適切で安全な避妊方法を選択することが重要です。

自分の不安な気持ちを伝える

避妊対策について、パートナーとの信頼関係が重要です。

自分の不安な気持ちを正直に伝え、二人の思いが一つになってこそ良い関係を築くことができます。
我慢汁による妊娠の可能性をなくすためには、二人の考えの共有が必要です。

セックスは快楽一辺倒ではなく、お互いが責任感を持って行う営みだということを心に留めましょう。

まとめ

セックスの際、興奮によって精液が尿道に侵入し、精液を含んだ我慢汁が妊娠につながる可能性があります。

男性が主体のコンドームは、精液による妊娠のリスクを軽減するのに効果的です。一方、女性が妊娠の可能性を防ぐ方法は低用量ピルが効果的です。

万一避妊がうまくいっていないと感じたら、すぐにアフターピルを服用しましょう。

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