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監修医師山田 裕樹Aya Beauty and Family Clinic院長
医学博士。放射線治療専門医。2013年、金沢大学医学部医学科卒、医師免許取得。東部医療センター、名古屋市立大学病院にて初期研修。 沖縄県南部徳洲会病院、名古屋市立大学病院、春日井市民病院、江南厚生病院を経て、2023年Aya Beauty and Famiy Clinicを開業。 ...続きを読む ...閉じる
アフターピルは緊急避妊薬として知られている薬です。
望まない妊娠のリスクを下げるために服用されるアフターピルですが、服用のタイミングがとても重要な薬になっています。
そこで今回はアフターピルは飲む時間をテーマに解説していきます。
アフターピルはいつまでに飲まないといけない?薬別に時間を解説
アフターピルには、主にヤッペ法、レボノルゲストレル法、エラワンの3種類があります。
種類によって効果やいつまでに服用しなければいけないかが違うため、種類ごとに詳しく説明していきます。
※避妊率とは:生理周期に関係なく内服した時の妊娠しなかった割合
※妊娠阻止率とは:生理周期から妊娠の可能性がある時期に内服した時の妊娠しなかった割合
ヤッペ法
ヤッペ法は、性行為の後72時間以内に、処方された飲み薬を2回服用します。
最初に錠剤を服用した後、一定の時間をあけて2度目の錠剤を服用する必要があります。
具体的な用量とタイミングは、避妊薬のブランドと製品によって異なることがありますので、医師の指示に従ってください。
避妊率 :ヤッペ法を72時間以内に正しく使用した場合、避妊率は約96%
妊娠阻止率:ヤッペ法は、すでに妊娠している場合に妊娠を阻止する効果もありますが、この効果は避妊効果よりも低く、約57%
レボノルゲストレル法
レボノルゲストレル法は、「モーニングアフターピル」という名称でも知られていたりします。
この方法は、性行為の後72時間以内に飲み薬を1回服用することで望まない妊娠のリスクを下げることができます。
避妊率 :正しく使用した場合、レボノルゲストレル法の避妊率は約98%
妊娠阻止率:レボノルゲストレル法は、すでに妊娠している場合にも妊娠を阻止する効果があり、妊娠阻止率は約85%
エラワン
エラワンは、最新のピルで、性行為の後120時間以内に飲み薬を1回服用します。
ヤッペ法やレボノルゲストレル法では、性行為から「72時間以内」に服用しなければいけなかったのが、エラワンは「120時間以内」であれば効果があると言われています。
避妊効果が高く、副作用リスクも少ないので、近年注目されているアフターピルです。
避妊率 :正しく使用した場合、エラワンの避妊率は約96%です。
妊娠阻止率:エラワンでは、すでに妊娠している場合にも妊娠を阻止する効果があり、妊娠阻止率は約57%です。
【薬別】アフターピルの時間別成功率を解説!
アフターピルは服用が早ければ早いほど望まない妊娠を防ぐ効果は高く、反対に時間が経つと効果が下がってしまうというのは有名な話です。
でも、どのくらいの時間が経てばどのくらい効果が減るのか?時間別の妊娠阻止率を調べてみました。
※妊娠阻止率とは:生理周期から妊娠の可能性がある時期に内服した時の妊娠しなかった割合
ヤッペ法の時間別妊娠阻止率
全体平均:【57%】
『24時間以内』に服用で、【77%】
『48時間以内』に服用で、【36%】
『72時間以内』に服用で、【31%】
レボノルゲストレル法の時間別妊娠阻止率
全体平均:【85%】
『24時間以内』に服用で、【95%】
『48時間以内』に服用で、【85%】
『72時間以内』に服用で、【58%】
エラワンの妊娠阻止率
『120時間以内』に服用で、【95%】
このデータからも分かるように、72時間経ってしまった後でも【エラワン】には高い効果があります。
『120時間』というと、ヤッペ法やレボノルゲストレル法に比べて『48時間=2日間分』も長い猶予があるということです。
また比較的エラワンは副作用も小さいとされており、多くの方が時間的にも効果的にも安心して服用できるアフターピルとして近年では主流となりつつあります。
アフターピルが一番効果的な服用時間ってある?
アフターピルを服用する時に最も効果的な時間はある?
アフターピルを飲むべき時間帯についても調べてみました。
アフターピルは早ければ早いほど良い
アフターピルを服用する時間は効果とあまり関係がありません。朝飲んでも、昼飲んでも、夜飲んだとしても得られる効果や効き目は同じです。
では何が最も大切かというと、やはり「性行為後、どれだけ早く服用できるか」ということです。先程も述べたように、アフターピルの種類によって性行為後の経過時間とアフターピルの効力は反比例してきます。
つまりアフターピルを服用するのが早ければ早いほどアフターピルの効果は強くなるということです。
アフターピルの服用するべき時間を過ぎた場合は、どうすればいい?
アフターピルを摂取するべき時間を過ぎてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
アフターピルを飲むべき時間が過ぎてしまった場合は、婦人科に行き、医師に相談しましょう。
アフターピルによる避妊効果は時間が過ぎれば過ぎるほど低くはなりますが、避妊効果の確率が低くなるだけで、アフターピルを飲むがの遅くなっても確実に望まない妊娠を防げないというわけではありません。
飲む時間が過ぎてしまった場合の適切な対応方法などを指導してもらえるので、万が一過ぎてしまっても個人での判断はせず、まずは病院に行くことがベストです。
時間との勝負!早くアフターピルを入手する方法は?
望まない妊娠の不安がある方は、今すぐアフターピルを飲むべきだと説明してきました。
なるべく早くアフターピルを入手できる方法についてご紹介していきます。
婦人科などの医療機関に行き処方してもらう
まずは、婦人科や近所の産婦人科などに行くという方法があります。
近くにアフターピルを取り扱っている病院があり、病院に行く時間の余裕がある場合は、この方法が一番早くアフターピルを手に入れることができます。
妊娠の可能性がある性行為があったことや、望まない妊娠の可能性があることなどを医師に告げ、アフターピルを処方してもらいます。
その反面、人によってはすぐに来院する時間を作れなかったり、また時間帯によって休診していたり時間外受診料を追加で徴収されたりと、スピード感が大切なアフターピルの服用に際して、不便な点もあります。
オンライン診療で即日発送してもらう
今はすぐに病院に行く時間がない、空いている病院が近くにない、という方でも今すぐ診療でき、アフターピルを処方してもらえるのがオンライン診療サービスです。
医師が対応してくれるので病院に直接行ってアフターピルを処方してもらう方法と内容は変わりません。
大きなメリットとしては、いつでもどこでも処方してもらえることが挙げられるでしょう。多くのサービスでは夜間でも土日祝日などでも対応してもらえます。
また発送も即日中に対応してもらえるサービスが多いため、服用すべき時間までに手元に届きます。
いくつかオンラインでアフターピルを処方してもらえるサービスはありますが、紹介したいのが「ソクピル」です。
相談受付を24時間行っており、LINEで気軽に医師に無料で相談できます。
120時間有効のエラなども取り扱っており、日本全国に即日発送してくれるので、安心して利用できます。
また家にアフターピルが届くのを家族や同居人に知られたくないという場合も、レターパックで書類として発送を行ってくれるので安心してください。
現在は、診察料は無料となっています。不安な気持ちを一人で抱えずに、まずは医師に無料で相談しませんか?
まとめ
以上、今回はアフターピルの服用タイミングの重要性について説明していきました。
アフターピルは服用が早ければ早いほど効果が大きくなる薬です。
妊娠の可能性がある性行為のあと、望まない妊娠を出来るだけしないために、ぜひ早くアフターピルを処方してもらい、服用するようにしましょう。
人によっては病院やクリニックに行く時間を作れなかったり、近くにそういった施設がない方も多くいるかと思います。そんな時はぜひオンラインクリニックをご活用ください。